はしっこで独り言
音湖の日々を記録する場所。METEOSとラビアレ史上主義の腐女子ブログです。というか最近はなんか部活の話が多いなあ——HPの方から来た方はブラウザで戻るか横のリンクからもう一度入ってください
「泣いているのは誰?」「誰の姿も見えないの」
「マスター」
「何だ」
「ドウシテマスターハ」
アノ ヒト ヲ キラウン デス カ?
人形姫とガラクタ博士
メックスは今まで作業をしていた手をとめると、隣で作業台からひょっこり顔を出しているグランネストの頭をそろそろと撫でた。グランネストの髪はメックスの物とは違い、人の手で作ったもので、手触りはあまりよくはない。
「どうしてかって?」
「ハイ」
「どうしてだろうな」
「モー……マスター、ハグラカサナイデクダサイヨ」
「はは」
珍しく彼は笑うと、グランネストをひょいと持ち上げ、肩車した。グランネストは突然の事に驚いて慌ててメックスの頭にしがみつく。メックスは、一変した視界にはしゃぐグランネストを跳ねるように彼の部屋に運んだ。今の一瞬でさっきの話題を忘れてくれたことに感謝をしながら。
今日もいい天気だ。こんな日には毛布でも干せばいいんだろうが……ネストはそのことにきがついているだろうか。
頼まれたものを作るための材料を買うために、街まで来ていたメックスは空を見上げた。ここ数日小降りの雨が続き、もう少しでからだがさびる所だったところ、やっとの晴天だった。
先日、グランネストがした突然質問。別に人に教える義理はないし、それは、相手がグランネストでも代わりはない。そう思って今までその質問されたことの内容に関していっさい考えたことはなかった。ようするに、何故自分が彼女を嫌うかと言うことを彼はいっさい考えたことがなかったのだ。
今更だが、メックスは改めて考えてみようと、青い空に浮かぶ白い雲を見ながらふと思った。
——何故私は彼女を嫌う?
——そういえば私は彼女とであった時から、彼女のことがどうしても気に入らなかった。
——理由なんて今日の今まで考えたこともなかった。
——彼女の何処に私の嫌う要素があった?
——あの髪か?
——あの瞳か?
——あの指先か?
——あの性格か?
「否、違う」
ふと、メックスの身体を得体のしれない恐怖が襲った。背中がすっと寒くなる。手が震える。額から冷たい汗が浮かぶ。そうだ、この感じ。何故忘れていたんだろう。彼女と初めてであった時に感じた恐怖と同じこの感じ。
目の前に蘇る、彼女の姿。その姿から溢れてくる空気。触れてしまえば今にも壊れてしまいそうな、華奢なガラス細工のような。
そうだ、私はその空気が怖かった。今にも目の前から消えてしまいそうなあの空気が怖かった。
メックスは、自分の肩をきつく抱くと、大きく深呼吸をした。人工心臓が止まってしまいそうな程ゆっくり動いている。体中の血が凍ってしまったんじゃないかと思うくらい冷たい。頭がくらくらして、気分が悪い。目眩がする。
——ダメ、だ。
目の前が暗くなってくる。自分にいったい何が起こったのか分からないまま、買ったものが地面に落ちるガラガラという音を聞きながら、メックスは意識を手放した。
何が怖い?
分からない
何故怖い?
分からない
分からない
分からない
分からないんだ
「ア、ヤットキガツイタ。マスター、ダイジョウブデスカ?」
気がついた時にはすでに自分の家のソファーの上だった。心配そうなグランネストが上から顔を覗き込んでいる。メックスはそれに微笑むことで答えると、身を起こして、まだ心配そうにしているAIの頭をくしゃくしゃと撫でた。
「お前がここまで運んでくれたのか?」
「ハイ、マスターガタオレテイルトキイテ」
「そうか、有難う。誰が知らせてくれたんだ?」
「アノヒトデス」
人形のお姫さまとガラクタの博士。二人の糸は絡まり始めたばかり。
Fin
メテオス夢?小説「人形姫とガラクタ博士」
でしたー。
辻さんにプレゼンツ!!
辻姫をちゃんと出せなくてゴメン!
久々に小説一本書ききった。
「毒を飲ませたな……!」
何故私の書く話はいつも要領をええずまとまりが無いんだろうか
そう考える度に少し吐き気がする。
もっとちゃんとした話が書きたいなあ。とか思いながら、私は今回結局はいみのない事をしていたり。
「ねえ、ラビ」
「んー?」
「『神様』っていると思う?」
「神? 何でそんな事聞くの」
「なんとなく」
「何となくねえ」
「で、どうなんですか」
「んー、そうさなあ」
「はやく」
「神は……いない」
「やっぱり」
「何、やっぱりって」
「ラビはきっと僕と同じ意見だろうって思ってたんです」
「何で?」
「なんとなくです」
「……何となくねえ」
「よかった、ラビが僕と一緒で」
「なあ、アレンは」
「はい?」
「アレンはどうして神はいないと思うんさ?」
「え、だって本当に神がいるとしたら、今頃世界中が平和ですよ!」
「あー」
「神は全知全能なんでしょ。だと言う事は、世界の人々にとっていったい何が一番幸せなのか分かるでしょうに」
「まあね」
「それなのに何も手を出さないっていことは神はいないんですよ」
「んじゃあアレン」
「何ですか」
「イノセンスについて、説明出来る?」
「……え?」
「それならイノセンスは誰が作ったんさ」
「それは……」
「俺が思うにはな、神って言うやつに似ていたやつ。まあ言ってみればこの世界の管理しているやつかな。そいつは昔はちゃんとこの世界にいたんさ」
「じゃあいまは何処にいるんですか」
「死んだ。人間に殺された。過労死ってとこさね」
「うわあ、可哀想」
「で、そいつが死ぬ前に世界にあらわれたのが人間たちにとって怖ーい害虫」
「ダークマターとノアと伯爵!」
「ハイ正解。そこで、その害虫をやっつけるために現れたのが」
「僕達とイノセンスだ!」
「ハイハイ大正解。管理人は、因にそこで事切れちゃったわけ」
「うわあ、やっぱり可哀想」
「管理人のいなくなった今、この世界の運命はエクソシストとイノセンスに任せられてるんさあ」
「都合の言い様にしか聞こえなくも無いけど、なる程」
「だから結局は何があっても神はいないと俺は推測する。いたとしてもさっき言ったみたいな管理人であって、全知かもしれないけどけっして全能では無い」
「御苦労さまです管理人さん」
「ホント、迷惑かけちゃったんだなあ、俺ら」
「安らかに眠ってください」
「そうそう、後は俺らに任せるさ」
過労死の神様
ラビの言葉はそのままわたしの考えでもあったり。
何かDGアニメの劇場で、蚊になったティキがリナリーに潰されているところ思い出した。
「鳥目で鶏頭で根性はチキン」「まあ、どうしようもないトリ尽くし」
こう茶飲みながら昨日かいた絵を見ていて思い付いた。
目の前に広がる光景に唖然としながら、ラビは「それ」の中心で、ホッコリと紅茶とスコーンを楽しんでいるアレンに尋ねた。
「なあ、これ何?」
「はい? 何ですかラビ」
「だからこれ、何?」
「アフタヌーンティーですが何か」
「いや、それにしてもこれは——」
How is the tea ?
これは度が過ぎてるだろ——
アレンの周りには、大量のお菓子がはいった大きな(いうなればヘブラスかが茶碗につかうのにちょうどいいくらいの大きさの)バスケットと、ところ狭しと置かれている無数のポット。それに並んでマグカップくらいの大きさのミルクじゃグも数十個。砂糖ツボが、もうつぼとはいえない大きさの物が一つ——数千人ぐらいでアフターンティーができる程の量がそこにはあった。
ラビは苦笑いを浮かべながら、それらの物を踏まないようによっこらしょとアレンの側にいって隣に座った。アレンはそれをきにしない様子で紅茶を飲んでいる。どうやら、今はラビよりも目の前の食べ物の方がいいらしい。ラビは、彼の質問に答えてからいっこうに喋る気配のなくなったアレンの前で、数回てをふり、頬を引っ張り、脇腹をつねってみた。それでも反応はない。
「アレーン」
反能無し。
「ねえ」
アレンはスコーンを手にとると、まるまる一個を一口で食べた。
「聞いてる?」
せっかくアレンの為に長期のはずだった任務をたったの一週間でかたずけてきたというのに、当の本人はこうして食べ、飲む事に集中し、恋人には全然構ってくれない。そういえば一ヶ月程前、「俺が食べ物持って崖から落ちかけてたら、どうする?」と、思いつきで質問してみたところ、「食べ物を受け取ってさっさと帰ります」と即答された事があった。ラビは改めてアレンの食い意地にちょっと虚しさを覚えた。
「アレンさーん」
ラビの事は視界にはいっていないのか、ラビが顔をアレンの正面まで持っていっても、アレンはスコーンにラズベリージャムを塗るばかりで、無視しているのか気がついていないのか。とうとう業を煮やしたラビは、アレンの手からスコーンとジャムスプーンをひったくり、手を彼の頭の後ろにすばやく添えた。そこでやっとアレンは我に帰ったのか、目を見開いてラビを見つめた。
「え、ラ——」
何かいいかけたアレンの言葉は、あっという間に力任せにキスをしたラビに封じられてしまった。アレンは息をする間もなく口を塞がれ酸欠になり、手足をばたばたとさせて何とか逃げようとしたが、ラビの方が力は強いもんだからびくともしない。酸欠がそろそろ危ないところまで来て、アレンが意識を失いかけてときようやくラビはアレンから一度離れると、今度はアレンにガバリと抱き着いた。息がつまって苦しい。
「ちょっと、ラビ! く、るしい」
「人の話ぐらい聞けよ。せっかく帰ってきたのにさあ」
拗ねたような声でそういうラビに、アレンはやっと自分が紅茶に気をとられていた事を思い出した。ジェリーの新作の紅茶や、菓子を試食していて、すっかり夢中になっていたのだ。さっきラビの声に返事をしていたような気がしたのは気のせいではなかったらしい。
「……ごめん」
「しばらく離さないさ」
「うん」
更に抱き締める腕に力を込められ、アレンは死にそうなくらい苦しくなったが、今のラビには何をいっても聞かないだろう。拗ねた兎はとにかくしつこい。仕方がないなあとアレンはため息を吐くと、スコーンとジャムスプーンを奪われたまま宙に浮いていた腕をラビの背中に回した。
「ここがどこか分かってるのかしら」
「さあ、忘れてるんじゃないか?」
「ちっ」
それをすぐ側で見ていたリナリー、リーバー、神田は、彼等にここが食堂だという事を思い出させてやるかどうか、しばらく悩んでいた。
二人でお茶でもしようじゃないか
かなりぐだぐだ。勢いで書いただけの小説です。というか、大量のポットに囲まれているアレンが書きたかっただけだったり。
「今度一緒に生きませんか?」
で、今日も何かSB先輩のうちでおしゃべり大会をやるらしいです。
光にまぎれた闇の詩 008
結局その日、ラビはアレンを見かける事はなかった。イランによれば、帰ってきてはいるそうだったが、何故なのか食事の時間には現れず、いつまで立っても食堂には降りてこなかった。
どうしたんだろう。ラビはベットの上で天井を見つめながらアレンのことを考えた。昨日の食事の量を考えれば、今晩アレンが食事をしに降りてこなかったのはとてもおかしい。今頃腹でも空かせてうんうんうなっているんじゃないだろうか。それとも、昨日のあの暴飲暴食は、今日食べないための食いダメだったんだろうか? いや、だとしてもそれをする必要性が感じられない。だいたい、今日はいったいアレンは何をしに出掛けたんだろうか? そりゃあ観光に決まってる。彼は今は亡き父親の旅の跡を辿っているのだ。それ以外に何があるという?
けれど、ラビの頭の中にはトマの報告の内容が頭の中に張り付いていた。どうしても気になってしまう。白い人陰。今のラビにとって、「白」という色はアレンしか連想する事が出来ない。アレンはアクマなのか? 彼がこの町のちんぴらを殺しているというのか? あんなに優しそうに見えた彼が、アクマだという事が、ラビには信じられなかった。いや、信じられない事はない。今までだって何度も何度もそういう例は見てきた。信じられないんじゃない。信じたくないだけ——
「って……え?」
今、俺何考えてた?
ラビはハッとすると、さっきまで頭の中に巡っていた事を思い返し、顔を青くした。
「信じたくない」? そんな、ありえない。俺は今までそんな事思った事は一度もなかった。何で、何で「信じたくない」なんて……。冷や汗が額に浮かぶ。今まで感じた事のなかった感情が今さっき一瞬「心」という器から溢れた。感情を制御し切れなかった。アレンのことを考える旅に溢れてくる感情を押さえる事が出来ない。
慌ててベットから起きる。額に手を当てて、いつの間にか荒くなってしまっていた息を整えながら、ラビは少し震えている自分の手を見つめた。得体のしれない、「感情」に対しての「恐怖」が全身を襲う。
頭の中は殆どパニックに近い状態で、ラビは初めての「感情」に完全に戸惑っていた。体は恐怖でとても冷たくなっているというのに、何故か胸のあたりだけが暑い。混乱した頭の中にはブックマンの言葉とアレンの顔がグルグルと混ざりあっていく。いったい何が俺の中で起こっている? 俺にいったい何が起こったんだ。俺は……俺は——
あの人——
アレンは宿の部屋でぼおっとしながら、昨日、初めてであったエクソシストのことを考えていた。自分の目指しているエクソシストがすぐ目の前にあらわれたのだ。これほどの絶交のチャンスは他にはない。
あの人、僕がイノセンスを持っている事に気がついてくれるだろうか。
今まで誰の目の前でも外していなかった左の手袋を外す。真っ赤な左手に宿った十字架が、電球の光を受けて怪しく光る。今まで、自分の居場所がちゃんと分かっていなかった頃は、この腕がとても恨めしかった。この腕のせいで(もちろん、マナの呪も原因にはなっていたけれど)他のノアに蔑まれ、伯爵からも目をつけられていたのだ。ところが、こうやってノアを飛び出し、エクソシストとしての自分を見つける事ができた今は、この腕が少しだけ愛しく思えるようになった。
あの人が、ラビがイノセンスに気がつかなかったらどうしよう。
普段はずっと手袋をし手いるから、気がつかれる事はまずない。ということは、彼の目の前でわざと手袋を外さなくてはいけないという事になる。でも、それでは自分が最初からこの腕がイノセンスだと気がついていたとラビに気がつかれてしまう。できればアレンは、何もかもゼロからはじめたかった。イノセンスのこともちゃんと学びたかった。できるだけ、イノセンスの全て最初っからを知りたかった。そのためには、自分が最初からイノセンスのことを知っていると思われていては困るのだ。
アレンはイノセンスを指でなぞりながら、自分がエクソシストとなってアクマを破壊しているところを想像した。爪がアクマの部品を壊す感触。これまでは他のノアに見つからないようにこっそりとやってきた事を、堂々とする事ができる。伯爵が、エクソシストとなったアレンを見た時どう思うか、何と言うか、想像すると止まらない。思わずクスクスと笑っていると、とんとんと扉を誰かがノックした。
「どなたでしょう」
手袋を付け直して、扉をあける。ところが、扉の向こうにはだれもいなくて、アレンは首をかしげた。あれ? 気のせいだったのかな。そう思い、扉を閉めようとすると、誰かがアレンのズボンをくいくいと引っ張るのを感じ、アレンはそこでようやく視線を下に下げた。
アレンの足元にはリトがいた。目は少し潤んでいて、唇が震えている。
「どうしたんですか? 恐い夢でもみましたか?」
何があったのか心配になって、アレンは目線をリトと同じ高さにあわせて、頭を撫でる。するとリトはガシリとアレンにしがみつくと、突然泣きじゃくり始めた。アレンは突然のことに驚くと、どうしたらいいのか分からなくなって、ただリトの頭を撫で続けるしかなかった。
「なあ……」
「はい?」
「これ……」
「はい」
「何か……」
「どうしました」
「微妙なんだけど……」
茶色のぼさぼさの鬘に黒ぶちの少し濁った分厚い(けどダテの)眼鏡。服はボテッとしていて、パッとみかなり地味でダサイ男に扮したラビは、隣のさらさらの黒髪にサイズぴったりの服をきたトマを少し恨めしそうに見た。
「仕方がありませんよ。だってラビ殿にあう服のサイズがなかったんですから」
「だからってこの鬘と眼鏡は……」
何だか癪に触る。でも、これくらいしないとラビの容姿はどうしても目だってしまい、赤毛なんていないこの町ではどうしても他所者とすぐにばれてしまう。そして、今使える残っている鬘がこのぼさぼさの茶パツだけだった。
ラビは少し不服そうにその頭を撫でながら、イランたちに見送られ、リトとイスラとともに宿を出た。
朝、久々に出会ったリトは何故か目の周りを真っ赤にさせ、泣いた後があった。イスラはそれに気がつくと、どうしたのか問いつめようとしたが、リトが言葉を離せない事をすぐ思い出し、押し黙った。けれどリトはその事を除けばいつも通り元気で、ラビたちの先頭をまたも走りながら案内すると、あっという間に狭い路地を抜けて、この町についた時に最初に立ち寄った駅前についた。
顔見知りなのか、駅前の者たちはリトやイスラとすれ違うと「やあ」やら「久しぶり」とにこやかに挨拶をして、ラビやトマにも笑顔で会釈してくれた。イランの話を思い返し、駅前に住んでいるものの殆どがイランの考えに賛同するものだと言う事を思い出しながら、ラビは早速聞き込みを開始した。
「チンピラのことを聞きたいのか? それならいくらでも。相つらはいつもこの辺をうろうろしてて、町の者全員に迷惑かけてたからな。俺の店にもしょっちゅう出入りしてたが、正直言うとあまり来て欲しくなかったね」
最初にラビたちは、腹ごしらえもかねて(イスラが不機嫌そうな顔で空腹を訴えたのだ)一番近く喫茶店のマスターに、まず襲われたものたちのことを聞く事にした。マスターは快くラビたちの質問に答えてくれた。
「何かあればすぐ因縁を付けてくるし、町の中に何も因縁をつけるものがなかった時にゃ、そこら辺の物を壊して歩いてたよ。この辺の人間にはかなり嫌われてたね。チンピラの殆どは町の中心に住んでるやつらの子供だと言う事も忘れてくれるなよ。駅前の人間はそんな酷い事はしない」
マスターの作ったサンドウィッチを食べながら、ラビはマスターの表情を観察した。明らかに、チンピラ達のことを話す時に嫌悪の表情があらわれている。それほど嫌われるような事をチンピラ達はこの店でしたのだろうか。
腹も満たし、聞ける情報はすべて聞き終わると、ラビたちは今度は、「白い影」を目撃したと言う女性のところに行ってみる事にした。マスターに領収書を渡し、礼を言う。マスターはにっこり笑って彼等を見送ってくれた。
目撃者の女性は、町一番のお菓子を売っている店の娘だった。何故かそこを訪問する時、イスラはガチガチに緊張し、リトは少しだけ嬉しそうだった。何故なら、町人の間では、町一番の菓子を売る、町一番の美人だと言われているらしく、皆の憧れで、イスラもその例に漏れず通りかかった人に、からかわれていた。
「あら、あの日の話が聞きたいの? 別にいいけど……できればあんまり思い出したくないのよねえ……。確かあの日は、いつになくお菓子が売れない日で、売れ残ったお菓子を食べながら店内の掃除をしてたわ。店を閉める時になって何だか外が騒がしいなって思ったの。気になってみに行ってみたら、見覚えのある服が、何故か砂が盛ってあるところに置き去りに去れててね、ふと、通りのずっと向こうのところを見たら、何か白い人陰が走り去っていくところだったの。変だなと思って、近付いてその服を見てみたら、ぺディーさんちのリックの服だったからもう吃驚! すぐに最近この辺で起きている殺人事件だと分かって、私恐くなっちゃって……。ええ、そうよ、リックはこのあたりでも特に有名……というか名のしれた不良だったわ。でも彼は本当は悪い人じゃなかったのよ。優しいところや礼儀正しいところもちゃんとあった——」
そろそろブログに乗せている小説を整理してHPにのっけようかなあなんて思っている今日この頃。あ、そういえばまだ小説の解説更新してない。念願の連載がやっと一つ更新で来っていうのに。
「時が経てば何かが変わるとでも思っていたのか?」
サーチ登録一つ目を終えて何日か経ちました。何というか、やっぱりまずは自分で頑張らないとダメですねえ。でも人見知りマックスですからどうしようもなかったり。友達によぴかける作戦はちと難しいし。私のまわりの人達は小説読まない一多いから。うえーん。ぎゃわーん。どうすりゃいいんだよこのやろー。いや、一番いいのは挨拶まわりなんだろうけど、このビビリにそんな事ができるわけがない。今でも、リンクフリーサイトさんで話しかけれそうなところだけに声かけてるだけだもん。ちぇ。でもいいんだ。探索のコンテンツ「お題配布」のトップに今はいるんだもんねえ。もんねえ。
とまあ、ちょっと悲しい独り言をいっていますがどうか気にしないでやってください。昨日から脳内ネガティブ路線突っ走ってます。こんな調子で「光にまぎれた闇の詩」かけるかなあ。
つーことで——
光にまぎれた闇の詩 007
「ふーん、アレンはイギリスから来たんだな」
「はい、父が昔、この町に来た事があったらしくて、なんか酷い目にあったというのに楽しそうに話す物だったからどんな場所なんだろうって思って」
結局ラビは、廊下でアレンをつかまえた後、今はラビの部屋に彼を引っ張っていって何故かお茶をしながら喋っていた。あの時はラビの頭は少し混乱していたらしく、何故そうしようと思ったのかは全然思い出せない。ただ一ついえるのは、アレンとこうしているだけで楽しいという事くらいだ。ラビは今も、「何故か」の連続で頭のなかがぐちゃぐちゃしていた。
話をしている間にあっという間に二人は仲良くなると、いつの間にか会話の内容はお互いの込み入った話に変化していった。
「ということは、お前、今のこの町の状況驚いた?」
「もちろん。だって旅人が安心して泊る事が出来ないんですよ? 観光とかしたくても変装するか夜で歩くかのどちらかしかないんです。僕みたいなこんな格好の人間にはちょっときついですよ」
そういいながら、アレンはちょちょっと自分の髪に触れた。癖で無意識にやっているのだろう。本人は全くそれに気がついていないらしい。アレンの触る白い髪は、アレンが頭を動かす度にさらさらと揺れる。銀髪でも混ざっているのか、白いだけのはずなのに何故かキラキラと輝いて見えた。
うわあ……キレイさあ——
ついついいつのまにかラビの視線はやはり、その白い髪と、銀色の瞳に集中してしまう。アレンは自分が話すのに夢中らしく、ラビが自分の話を上の空で聞いている事にも気がついていない。もちろん、返事はするし記憶もちゃんとしている。でも、ラビの思考の七割方はすべてアレンの「白銀」に注がれていた。
こんな容姿の人間なんてめったに見る事が出来ない。髪も瞳もそして肌も殆どが白に近く、それに加えて容姿端麗ときた。彼が女ならば即落としにかかりたくなるような美少年。こんな少年がよくここまで無事に一人旅できた物だと思いながら、ラビは何やら先から自分の心臓がやけに早く鼓動している事にふと気がついた。ん? 何で俺、こんなにドキドキしてんだ?
「あれ、ラビ? 顔、真っ赤ですけど……大丈夫ですか?」
しばらくラビはぼーっとしていたらしく、気がついてみるとラビの視界には一杯にアレンの銀の瞳が広がっていた。それがアレンのだとすぐ認識すると、ラビの体温は顔だけでなく体全体に広がり、燃えるようにあつくなった。ラビはその事に驚いた。今や心臓はくるってるかと思う程激しくうっている。
「うわっ、手も真っ赤ですよ! やっぱり風邪ひいたんですよ。ほら、僕はこれでおいとましますから、ラビはちゃんと寝ていてください。エクソシストなんでしょ? 体壊しちゃダメじゃないですか!」
アレンは慣れた手付きですぐベットメイキングをすると、ラビをベットに押し込んでから叱るようにあれこれ注意した。ラビは、熱でぼおっとする頭で、そうか、俺風邪ひいたんか。それならこの体温の上がり方も納得出来る。きっと昨日の夜、腹だして寝ちゃったんだろうと呑気に考えていた。そうこうしていくウチに、アレンはいつの間にか扉の外にいて、「それじゃあお大事に」といって部屋を出ていってしまった。
と、そのとたんラビの体の熱はあっという間にひいてしまい、これまた急激な体の変化に驚いたラビはガバリと起き上がると、心臓あたりを少し抑えてみた。さっきから相変わらず、激しく鼓動はしている物の、アレンがいた時よりかは少し落ち着いている。ところが、アレンの姿を想像し、アレンの声を思い出しただけで、また熱がぶり返してくるのが分かった。あれ、やっぱり俺風邪でもひいてるんかな。いっけねえ、トマに怒られる。急いでベットのなかに潜り込む。
頭のなかがぐらぐらする。でも、けしてそれはしんどい物ではなく、どことなく気持ちがよかった。心が休まり、それでいてかき乱されるような熱がラビのなかを渦巻く。変な風邪もあった物だと彼は思いながら、ラビはまたさっきのアレンを思い浮かべた。
白い、白い肌に、銀髪とも見て取れる白髪。ガラス玉見たいにきれいな瞳に、その白のなかを走る赤い傷。細くて華奢な体はきっととても軽いのだろう。とても少年とは思えない容姿。きっと今まで様々な苦労があったはずだ。
仰向けになって白い天井を見上げる。でもラビの目には天井ではなく、アレンが映っていた。アレンの声にアレンの手触り。掴んだ時の手首の細かった事や、仕種の一つ一つ。彼のさっき見た物が全て映像となってラビの頭のなかを流れていく。彼は普通、一人の人間についてこんなに考える事はない。たいていそうする人間は記録対象だったりするわけで、今回のアレンはその中では異例に、記録対象でもないのに自然と頭の中にくり返し映像があられた。でも、ラビ自信はその事に全く気がつかない。今はただ、熱にうかされてしまったような頭で、只管無自覚にアレンのことを考えるだけだった。
トマは変装した物のやはり他所者とばれてしまったらしく、帰ってきた時にはかなり酷い状態だった。体中痣だらけで、話に聞けば殴られたというのではなく、物を大量に投げられたそうだ。中には巨大な、岩といっても過言ではない石も混じっていたらしい。ラビは急いで宿の者に救急セットを借りると、トマの傷の手当てをしてやった。トマは自分でやると言い張ったが、ラビは無理矢理宿の者に逃げようとするトマを押さえ付けさせると、治療をした。
「アクマに攻撃された時よりかはマシなんです。離してください! 先に報告させてください!」
「だーめ。ソンナに報告したいんなら治療してるあいだにいってくれさ」
そういうと、やっとトマは大人しくなった。今まで暴れていたのが嘘のように突然ぴたりと動きをとめると、ぽつぽつと、中とか集めてきた情報を話し始めた。
——町のある住人の話によりますと、毎夜毎夜深夜近くになると、どこからともなく悲鳴が上がるそうです。驚いた住人がその悲鳴の聞こえた方へといってみると、町の弥探れていた若い者の服と、そのすぐ近くに砂のような物が放置されていて、そして通りの向こうの方を白い人陰が走っていくのが見えるそうです。毎晩そのような事が起こる物だから、いつの間にか町の間では「白い服をきた者」が犯人だという噂が経つようになり、それからというもの町の中の誰もがその白い服の人間を警戒して夜は集団で出歩く事にしているそうです。それでも、若者の中にはそういう事への警戒心というのが殆どない物もやはりいるらしく、夜な夜な一人で出歩く物が絶えなくて、犠牲者も増える一方だそうです。——
ラビは「白い人陰」でびくりと反応した。頭の中にはすぐにさっきまで一緒に会話をしていた少年が浮かび上がる。この時ラビの中を満たしたのはあつい熱ではなく、冷たい寒気だった。
もしかしたら彼がアクマなのかもしれない。小さな少年がアクマになる事だってよくある事だ。今回のことは無視ができるような話じゃない。ラビはとっさに時計を見た。昼過ぎ。一時半だ。アレンはさっきちょうど、黒い鬘をかぶり、宿の女たちに化粧で傷を隠してもらっているのを見た。変装して町に出かけるところだったらしい。確かにそんな格好をしてこの町の服をきたアレンはこの町の人間に見えた。確か三十分くらい前だった。きっとまだ帰ってはこないだろう。帰ってきたら何か探りを入れる必要がある。
「ラビ殿? どうかしました?」
「え? あ、いや、大丈夫、何にもねえよ」
ラビはあえてトマにアレンのことは話さなかった。というより話したくなかった。何故かこれだけは自分の中で解決させたい。彼は違うんだと証明したいと願っている自分がいた。ただ、彼自身はそのことに気がついていなかった。
日がだんだん傾いていく。昼をすぎた後の日の落ち方は速く、あっという間に夜が近付いてくる。ラビは、そろそろと心の中を侵食していく不安を感じながら、アレンが帰ってくるのをまった。
HPにあげる時はちゃんと書き直します。ぐだぐだよー。


