「人は死ぬと一体何処へ行くと思う?」「さあ、混沌の中か、虚無の中か、将又栄光の来世か?」









 ふと、自分を食べてみたくなった。






  食欲






 それはちょうど、誰かから貰ったチョコレートを食べている時だった。指に溶けてついたちょこをなめていると、何故だかまるで自分の指にかぶりついているような感覚に捕われた。別に、僕は食人種というわけではないし、人間を食べてみたいと思ったことなんてこれっぽっちも今まではない。いくら僕が大ぐらいだからといっても、それはやっぱりイノセンスのせいだからだ。人間は食べない。
 けれど、その時は何故か自分を食べてみたいと思った。何故だかは分からないけれど、自分の指をなめているうちにそれが食べ物に見えてしまったのかもしれない。とにかく、僕は今まで口に含んでいた人さし指を口から離すと、その指先をまじまじと見つめた。
 そういえば、指ってよく「ソーセージに似てる」っていうっけ。
 そんなことが頭に過った。いつだれから聞いたことなのか、これも忘れてしまったけれど、その時僕は、そう思ったとたん自分の指が本当に食べ物のように見えてしまった。思わず力一杯、今まで見つめていた指にかじり付く。そうすると、当たり前なのだけれど、僕の指先には激痛が走り、口の中に鉄臭い味が広がった。
 ……血の味って、こんなだっけ……。
 僕はしばらくその場で、血のでた指を銜えたまま蹲っていた。痛みは最初の激痛だけで、その後は何故か何も感じない。もしかしたら、感覚が麻痺していたのかもしれない。歯は深く指に刺さったらしく、僕の口からは自然と血が溢れた。——不味い。普通にそう持った。

「あれ、アレン何やってンさ。そんな口の周り血だらけにして」

 しばらくそのままぼーっとしていると、いつの間にか隣にはラビが座っていた。ほんと、いつもこの人は突然あらわれる。僕はラビが側にいるのが無性に嬉しくて、指を口に銜えたまま、ラビを見上げて微笑んだ。ラビもそれに微笑み返す。

「ほら、指口から出して。血、止めないと」

 ラビが僕の手をとって口から指を出させる。そのままポケットからハンカチを取り出すと、それを裂いて僕の血だらけの指先を縛ってくれた。薄いハンカチはすぐに血を吸って真っ赤に染まってしまった。
 赤く染まったハンカチからは、しばらくすると血が滴り始めた。落ちた血の雫は、ラビの膝の上に落ちズボンに黒ずんだシミを作る。それには気を止めず、ラビは僕の頬に手をやると、まだ血だらけの僕の唇に深いキスをした。僕の口の中に溜まっていた血は、ラビの口の中にも流れて広がった。
 僕はてっきり、ラビが不味い顔をするかと思った。けれど、ラビは口に流れてきた僕の血を吐き出すことなく、そのまま飲み込んでしまうと、にっこりと笑ってもう一度僕に、今度は軽く、キスをした。

「アレンの血、旨いな」

 僕はラビの言葉が嬉しくて、ラビが僕の血を受け入れてくれたことが何故か嬉しくて、お互い口元が血だらけのまま僕はラビを抱き締めると、ラビも僕を抱き締めてくれた。
 ああ、何て僕は幸せなんだう。
 ラビの背中に回した手。その指先にまかれた真っ赤なハンカチと、そこから滴る真っ赤な血を見つめながら、僕はラビとの至福の一時を、ラビごとぎゅっと抱き締めた。















 うん。私なにかいてるんだろう。
  人を食べるというのは別に嫌いじゃない話だから別に自分で衝動でかいて不満はないけど、何か、あれだ、すんごいみゃくりゃくもなにもない意味不明な話になりました。
 ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。








コメント

お久し振りです!

小雪です。お久し振りですーー!!!
忙しくてなかなか読みにこれなくて久々にきたら、素敵小説があったので、悶えすぎて思わず壁に頭を打ち付けそうになってました;
こーゆー雰囲気の小説、マヂで大好きです!!Dグレの中では、ラビ×アレが一番好きなCPですし!
他人の血を「旨い」と言えるのは、その人の事が相当好きな証ですよね。好きな人の血ならそーでもなくても、普通に自分以外の人の血は触れたくないものですし・・・・。自分の血は、舐めてみたら・・・何か、不味くも無く美味しくも無かったような記憶があります^^;
ではでは!長々と失礼しましたm(__)m

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プロフィール

夢海 音湖

Author:夢海 音湖
ファンタジー小説を書くのが好きな夢見がちな頭を持つ人間
小説やマンガの話は別世界で本当に起きていると信じている
只今演劇部の部員
それによりこのブログも演劇部の話に占領されつつある

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