息抜きをしよう :人と関わることは難しい:
:111:
いつからだろう オレが必要とされなくなったのは
思い出そうとしてもオレの記憶には霧がかかって何も見えない
オレはいったいどうしたと言うんだ? どうしても記憶を呼び出せない
オレ以外の人間は少しずつオレから離れていく
オレが一体何をしたと言うんだ?
オレは何もしていない オレは何もしていないのに
なんで皆オレから離れていくんだ?
だれか……教えてくれよ……
独りが恐い 独りが恐い
オレはどうすればいいんだ どうすれば皆戻ってきてくれるんだ
皆 オレを置いていかないでくれ
たのむ たのむから お願いだから行かないでくれ……
こんなにも独りが恐いと思ったことはなかった
理由もわからないまま人から隔離されたようで
何度オレが自分の想いを皆に伝えたって
皆 戻ってきてくれる気配さえ感じさせない
オレが一体何をしたと言うんだ
オレは皆に嫌われるようなことをひとつでもしたか?
いや オレには身に覚えがない なのに なのに
世の中は理不尽だ
何もしないのがいけなかった でも彼はまだそのことに気が付いていない
ああ 哀れで無知な彼に手を差し伸べるものは 誰もいない
:112:
人を愛すると言うのはとても難しいこと
その難しいことをするのが嫌で
簡単な「憎しみ」や「恨み」なぞに走ってしまう人間は沢山いる
それはとても悲しいこと
人を愛すると言うのはこの世で一番尊いこと
それはとても人間には難しい
でも その難しいことを行うことができる人間は
人を愛することと同じくらい尊い人
いつかあなたもそんな尊い人に
:113:
昔から人と関わることが恐くて恐くて仕方がなかった
嫌われたらどうしよう 裏切られたらどうしよう
人を見る度 人と出会う度 その不安は心の中で膨れ上がり
そして いっそ嫌われるなら 裏切られたりするくらいなら
この手で相手にそんなことを出来ないようにしてしまおうと
初めて出来た友人にこの話をしたら 「お前は狂っている」と言われた
心の中の何かがきれる音がした
次 正気を取り戻した時には 友人は隣で息絶えていた
自分の手に握られているのは飛び出しナイフ
真っ赤に染まった目の前を見つめ
私はいったい何をしていたのだろうと一一
:114:
「何ごとも清らかな心で接しなさい」
小さい頃からそう言われて育ってきた
だから何ごとも純粋に
誰も疑うことなく
私は言われた通りの生活を送ってきた
清らかな心は「幸」を生む
それが私の両親の口癖だった
え? 幸せになれたかって?
もちろん
なれなかった
清らかな心を持ったたげで幸せになれるなんて
そんなことは嘘なのだ
清らかな心の総ての人間がそうだとはかぎらない
いつからかこう考えるようになっていた
生活は昔のまま
「何ごとにも清らかな心で接しなさい」
この言い付けを表面だけ守り続けている
でも私の心の芯の方はどろどろに汚れていて
元に戻すことは出来ない
「清らかな心と入った居なんですか?」
:115:
あなたは自分が好きですか?
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