はしっこで独り言

日常の掃溜め。主な内容は演劇部とラビアレとMETEOS。——本家「Empty SORA」の方から来た方はブラウザで戻るか横のリンクからもう一度入ってください


   :34:



しとしとしとしと

雨の音が聞こえた

しとしとしとしと

真夜中のリビングの上で

しとしとしとしと

頭上にある 小さな窓

ぽつぽつぽつぽつ

少しくすんだ外壁に雨漏るやね

ぽつぽつぽつぽつ

静かに打ち続け

私の耳の中へと入ってく あの優しい音

しとしとしとしと ぽつぽつぽつぽつ

誰もいない 一人としていない この家で





雨は振り続け 稲妻が光出す

真っ暗で見えなかった部屋を稲妻が明るく照らす

稲妻よ 私にもんなものを見せないでくれ

私についた 赤い点 目の前に倒れる 私の家族





私は時を刻むだけ それしかできない煩悩な柱時計

雨の音は激しくなり 私のならす悲鳴の音をかき消した





振り続ける雨の中

主人を見失った時計が家の中で泣いている







   :35:




     あ

みてみて ほら 虹が見えるよ

そういって私の横を駆け抜ける小さな子供達

私達の前には とてつもなく大きな虹

昨日の夜の大雨が嘘のように

綺麗に晴れ渡る雲一つない青い空

なんて気持ちがいいのだろう

空一杯に広がる眩しい程の光を浴びながら

私は空高くに手をのばした



光に包まれた世界

光ばかり眼に止まり

自分のすぐそばの闇には全く気がつかない

無防備な人間達







   :36:




大雨の日の翌日の昼

水浸しの家から出て

オレは昼飯を拾いに出かけた



外に一歩出れば

オレをいつも守ってくれている

あの家はもうない

無防備で弱く 全く強くないオレは

家から出てしまえば命の危険にさらされる

踏みつぶされないように

捕まらないように

店から店へと駆け抜けて

途中拾った食べ物をしっかりとくわえ

オレはオレの家へと一目散

家の外ではオレが出たからとパニックになっていた

ちぇっ また引っ越しか

猫いらず投げ込まれないうちにしないとな



雨上がりのお引っ越し

ねずみの家は次は何処へ







   :37:




うおーい おーい こっちだー

生きてるかー?

死んでないかー?

生きろてよー!


遠くで聞こえる人の声


雪の中に埋まったからだ

あの身体は誰の者だ?

そうだ 仲間の身体だ

まだ生きているらしく

胸が微かに上下している



生きろよ

最初は純粋にそう思った

私の分まで 生き続  け    ろ?






思い出した

こいつは私を崖に突き落としたんだ

そういえばそうだったか





裏切り者よ

独り死んでいった私が

お前を

いかしてやろう

生き続けろ 生き続けろ お前が老衰しても 死なせたりはしない

悪夢のような生き地獄を味あわせてやろう


















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